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5月の園だより

 長い間、園を見守り続けてきた桜の木が、今年も見事に花を咲かせ、花びらが風に吹かれて、園庭はピンクのじゅうたんを敷きつめたようです。年長児が年中時代に植えたチューリップもかわいらしく咲き、あわただしい中にも幸せな春の気分を感じるこの頃です。
 5月に入り、どの子も少しずつ新しい生活の流れがわかり「園は(クラス)は安心できるところ」と思えるようになってきました。(私達は『泣く』ことも自分の不安な気持ちを出せていると受け止めています。)また、年長さんや進級の年中さんの優しく頼もしい姿には、感激の毎日です。新入園の友達の靴箱をさがし、しっかり手をつないでお部屋まで連れて行ってくれたり、泣いている子にはそっとハンカチで涙を拭いてあげたり・・・小さかった頃、優しくしてもらった分、今度は自分が優しくできるのですね。
 さて、園庭に砂場をもう一か所設けました。『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』(ロバート・フルガム著)という本があるほど、砂場は様々な経験ができる場(人・自然・物とのかかわり等)。砂場だけでなく、環境や遊びをさらに充実させ、子ども達が自分の中で~してみたいと思える力を育て、「園で遊ぶことが楽しい」という感覚を体をとおして培ってほしいと願っています。                      (教頭 藤村陽子)

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